vol.46 代々木上原〜元代々木「4時40分のバターフランス」

chapter1
代々木上原のネコは人懐っこい

新宿で所用を済ませた後、小田急線に乗って代々木上原に来た。まっすぐ帰宅するのもなんだし、行きつけのパン屋に寄りたかったというのもあって、どうせなら代々木上原から散歩しようと思ったのだ。改札を出て、駅構内をまっすぐ進んで外に出る。ここへ来る時は大山町の方から来るから、代々木上原は駅前の急な坂のイメージがある。井の頭通り側はあまり行かないのでよく判らない。

この日はまだ6月というのにかなり暑く、新宿駅西口でジュースを飲みながらクタクタになっていた。幸い小田急線車内の冷房がよく効いていて、つかの間でも生き返った心地がしたが、降りるとまた元通りという悪循環に陥った。

駅前で5分ほど腰を下ろしてゆこうと決めると、階段を上ってくるネコが。隣に座ってきて、しばらくじゃれ始めた。人懐っこいなあ。疲れがひいたところでこのカワイイやつともお別れして、散歩を再開した。

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chapter2
元代々木の坂風情

駅前をちょっと出ると、そこはもう西原3丁目。代々木上原の上原は駅の反対側にある。西原は幡ヶ谷駅前からすぐに始まるので、随分と広い印象がある。

道なりに進んでゆくと路地を入ったところに少し寂れた遊歩道があるのを見つけた。渋谷の宇田川町にある宇田川遊歩道に出会ってからというもの、ここ最近すっかり遊歩道に魅せられてしまった。この遊歩道も何だか歩きたくなるような引力を感じる。

遊歩道を離れて、西原へ向かうと、途中で元代々木の一角にぶつかるが、この辺りは実は坂が多い。代々木上原駅などは、坂の上に駅があるようなものだが、元代々木もなかなかの良い坂が集合している。湾曲こそしていないが、勾配もそこそこあり、細くて短い、とても風情のある良坂がいくつも伸びている。暑いにもかかわらず、見つけるやいなやこの坂を上り始めてしまった。古くからありそうな邸宅へ向かって切り通したようにいくつかの方向から坂が伸びていて、一度上まで行ってから適当に下へ降りられる坂を選んで再び下った。
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4時40分のバターフランス

GW前頃から毎週のように週末に通い続けているパン屋がこの先にある。幡ヶ谷駅と代々木上原駅の中間、といった辺りに位置する小さなパン屋だ。一日に何度か焼き上がりの時間があるが、お気に入りのバターフランスがもうすぐやってくる4時40分に焼き上がる。

土曜日の夕刻というのは不思議と暇な事が多く、大抵はどこかへ出かけた帰りの電車やバスの車内にいたりするが、ウチにいる時は、フラっとこのパン屋へパンを買いに行きたくなるのだ。

ちょっと早いかな、と思ったら近くの西原図書館で雑誌でも読みながらのんびり待つ。買ったパンは帰宅してから部屋で食べるのもいいけど、西原商店街の坂を上りきらずに右折して、渋谷区スポーツセンターのグラウンドに降りてアマチュアさんや子どもたちのサッカーを見ながら食べるのもなかなかイイ。

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