都電荒川線「鬼子母神」前
鬼子母神武芳稲荷大明神
鬼子母神入口にて
鬼子母神内の露店
第二十四回 鬼子母神の秋

都電荒川線に乗って、庚申塚から鬼子母神にやってきた。一度も来たことがない場所だが、僕は駅周りの景色をすでに少しだけ知っていた。北条司の『ファミリー・コンポ』という漫画の舞台がここ雑司ヶ谷の鬼子母神あたりなのだ。

とても落ち着いた町。ほんの少し漫画のカットが頭にオーバーラップしながら、鬼子母神のある方へ向かった。駅を出て、踏み切りを渡ると、大きな木の並ぶ
極私的東京タイトルロゴ
掛線
鬼子母神
.
鬼子母神あたりの地図
参道が見えてくる。二股に分かれている右の方だ。左へ歩いても辿りつけるが、右の参道をくぐってゆくことにした。並木は、まだ青みを帯びた中に、ところどころ紅葉の色を見つけることができる。東京にも本当の秋が来たようだ。

入口が見えた。法明寺鬼子母神堂。敷地はそれほど広くはない。檀家もない感じだ。境内左手には露店も見える。「ああ、あった! あの駄菓子屋だ」巣鴨のとげぬき地蔵尊で一生懸命に煙をかぶっていた頃、僕の頭にあったのは、まさしくここだった。それにしても、随分な見当違いをしていたものだ。

実はこの場所、前日にテレビで観ていたのだ。
YOU THE ROCKがTBS系『CDTV NEO』のロケでここを訪れ、素人イジリをしていたのを観て、ここなら紅葉が綺麗に見れるだろうと思い、行ってみたくなったのだ。でも、翌朝出かけようと思ったのは何故か巣鴨だったわけで、そこらへんの理由が自分でもイマイチよくわからなかった。

境内に入って目につくのは本堂よりもむしろ、露店横にある大きなノッポの公孫樹ではないだろうか。幾重にも連なる鳥居に周りを囲まれるように、どっしりと構えている。木に張られた太い綱が、威厳を感じさせる。思わず見上げてしまう。この迫力を伝えようと、2〜3枚の写真をつなぎ合わせて、右のように縦位置の一枚写真にしてみた。横位置に3〜4枚つなげるのだったら過去にやったことはあるが、縦は今回が始めて。

ここから帰りは明治通りを下って、早稲田通りの並木道を楽しみに歩いた。
ここに掲載されている以外の写真はこちらへ
鬼子母神の大きなノッポの公孫樹
ハトにエサをあげているおばさん