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第十回 虹とカモメと観覧車

バスが好きになって、あちこちのバスに乗りはじめてもう3年目。お台場に行く時は、決まって都営バス虹01系統に乗る。ゆりかもめにあまり乗ることがないのは、
『東京バス案内』というバスの運転シュミレーションゲームがきっかけ。

レインボウブリッジを下る。ブリッジの一部には、ちゃんと七色で彩色されている部分がある。これは車で通ってみないと、遠くから見てもまずわからない。

ゆりかもめとの並走を体験して、間もなく橋を渡り切ると、いよいよお台場。観覧車もよく見える。ビッグサイトの向きを見て自分の位置を確認して歩き始める。左には東京湾。向こうの空を飛行機が何度も飛び去ってゆく。方角的にはこれから羽田空港へ戻るような感じ。

パレットタウンを通り、船の科学館駅前へ。続いて歩いてゆくと、見慣れた大きなボールがあった。「フジテレビにしちゃ、随分小さいな」と思ったら、2001年7月にオープンした日本科学未来館。船の科学館に着いたのはもう3時近く。近代的なビルの氷山の中に囲まれるようにして、港に腰を落ち着ける「初代南極観測船 宗谷」。もう二度と航海することなく、帰る場所を見つけた船、なのだろうか。

ちょっと小腹を満たす程度のお菓子でも買おうかとお土産屋に寄ってみた。場所柄、カモメをあしらったグッズが多い。ここお台場にはカモメは見当たらない。でもカモメグッズ。こういうところで売っている、相手が貰ってもあんまり嬉しくなさそうな「いやげ物(いやな土産物)」を物色。見物のおばちゃんが「風が強くて寒いからみんな入って来たねえ」と取りかえしのつかいない一言。笑いが止まらなくなり、息を止めたまま店をあとにした。

変な坊主とか、猫とかあったんだけど、コレクターではないので買わなかった。しかし、夕張メロンキャンディーとか、ついオヤツに買いたくなるものはあった。妙に買い気をそそるものが潜んでいるバランス感覚が面白い。 結局、食事は地元に戻ってすることに決め、僕はお台場をあとにした。


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